デリヘル利用中にサービス中の様子をカメラで盗撮したが、早期の示談締結により事件化せず終了した事例

ご依頼者から当時の状況を詳しく聴取した後、早速店側との交渉を開始した。

ご依頼者は撮影行為をしてしまったことを認めていたため、事実関係は認めた上で謝罪して相当な額の示談金を支払う方向で店舗と交渉していくという方針で進めていくことになった。

店側とは、示談金を支払うことの他、警察への被害届を提出しないこと、依頼者が撮影した動画、店舗従業員が撮影した依頼者の個人情報は共に速やかに削除することなどが含まれた示談書を締結することができ、示談書調印の場で双方証拠動画類は削除し、刑事事件化せずに解決した。

風俗トラブルでよくあるトラブルが本番行為と盗撮です。

特に盗撮に関しては、性的姿態撮影等処罰法が制定され、撮影罪として処罰されるようになりました。撮影罪で逮捕され、刑事裁判（起訴）となった場合には、3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金となる可能性が高いです。

撮影罪に当たらなくても、都道府県の迷惑防止条例や軽犯罪法に問われる可能性もあります。

本件のご依頼者は、トラブル発生後早期にご相談・ご依頼いただいたことで、刑事事件化せずに解決に至りました。トラブル発生後に何もせずにしていれば、被害届を提出され警察の取調べに応じなければならなかったでしょう。

また風俗関係者と弁護士でない者が示談交渉をしようとすると、弱みに漬け込んで不当な要求をしてくることもよくあります。

風俗トラブルを抱えたらお早めに弁護士に相談することをお勧めします。