電車内での痴漢行為により逮捕・勾留されたが、早期釈放と示談成立により不起訴処分を得た事例

すぐにご依頼者である親族の方にお越しいただき、逮捕された方の留置されている警察署や事案の概要、勤務先への発覚の有無などを一通り聴取した後、警察署に接見を申入れ、その日のうちに被疑者と接見いたしました。

詳しく事情を聴取・確認し、被疑者も犯行に間違いはないが、自業自得とはいえ、勤務先に逮捕の事実が発覚すれば家族に迷惑をかけることを一番に心配していました。ただ、被疑者に前科前歴がないことや家族構成などその他事情を考慮すると、早期の釈放と示談成立により不起訴処分が得られる見込みが高い事案でした（もっとも、示談については被害者ありきの話であるため、必ずしも成立するとは限りません。）。

速やかに被害者と連絡をとり、示談金50万円の支払いにより示談が締結され、その結果を捜査機関に報告するとともに、裁判所に早期釈放の申入れをしました。

結果、勾留期間満了前に釈放が認められ、刑事処分については不起訴処分を得ることができ、被疑者は勤務先に本件が発覚することなく無事に職場復帰しました。

今回は警察から身内を逮捕したという連絡を受けたところから始まった事案ですが、被疑者と接見しようにも弁護士以外の人はすぐに接見することはできません。そのため、事情や動機、今後のことなどについて、しばらくは弁護士を通して聞くことになります。

その意味でも身内の方が突然逮捕された場合は早めに弁護士に相談することをお勧めします。

早期に弁護活動を行うことで、今回のように早期釈放や示談締結に向けた動きをより早く行うことができます。