遺言書がない相続において、相続人間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、遺産分割協議が成立した事例
相続財産 |
|
---|---|
被相続人との関係 | 子 |
相続人 | 子2名 |
争点 | 相続財産の分配方法 |
遺産分割協議の成立
事案の概要
ご依頼者は、亡父、母、弟の4人家族でした。ご依頼の数か月前に母が死亡し、既に父は他界していたため、被相続人母にかかる相続人はご依頼者と弟さんの2名だけでした。
被相続人母は遺言書を作成していなかったため、当初は兄弟間で協議によって遺産分割の方法を話し合っていましたが、難航したため、弟さんが弁護士に依頼した方がよいと判断し、当事務所へ依頼に至りました。
※プライバシー保護のため、内容の一部を加工しています。
対応と結果
本件の主な争点は、相続財産を誰がどのように取得するのかという点でした。
両当事者間では感情的な対立が先鋭化しつつあったため、ご依頼後速やかに相手方との交渉を開始しました。交渉では、丁寧に接触することを心掛け、相手方の本音を引き出せるように注力し、その内容をご依頼者にも伝えました。
最終的にお互いが納得できる内容での協議が成立し、ご依頼から6か月程度で早期に解決に至りました。
弁護士から一言
相続トラブルは、感情的になりやすい側面を有しています。どちらかが冷静であっても、もう一方が感情的で協議が一向に進まないケースは多くあります。
そのような場合は、弁護士など第三者を介して協議を図るようにしてみましょう。第三者が介入することで、滞っていた交渉がスムーズに進み、迅速に解決できることがあります。また場合によっては裁判手続をするケースもありますが、弁護士に依頼すれば一手に任せることができます。
相続登記が義務化されていますので、早めに相続手続をすることをお勧めします。