実効性のある刑事告訴をするために~弁護士の選び方と依頼するメリット
刑事告訴の方法
刑事告訴とは、犯罪の被害者その他一定の者が、捜査機関に対し、犯罪事実を申告して、犯人の刑事処罰を求める意思表示をいいます。
刑事告訴は、勿論被害者が自身で行うこともできますが、弁護士に依頼して手続を代行してもらうこともできます。
とはいえ、刑事告訴は、その記載や証拠を揃えるなどしなければ、捜査機関に受理されることはありません。
具体的には、告訴状には犯罪の事実として具体的にどのような犯罪行為がなされたのか、それを証拠で裏付けしていかなければなりません。 |
刑事告訴が受理されないケースもある
犯罪事実を記載しても、裏付けとなる証拠が揃っていても、何かと理由を付けて警察が刑事告訴を受理しないという消極的な姿勢をとることがあります。
そのような状況が続けば、犯人を処罰することに時間がかかってしまいますし、刑事告訴にかける時間と労力が無駄になる、実効性のない刑事告訴になってしまうおそれがあります。
実効性のある刑事告訴にするために
では、実効性のある刑事告訴をするために、場合によっては弁護士が必要となるでしょう。その際の選び方や依頼するメリットについてご紹介します。
弁護士の選び方
刑事告訴に強い弁護士か
当たり前ですが、刑事告訴を弁護士に依頼する以上、刑事告訴に強みや経験豊富な弁護士でなければ告訴状の作成方法や警察とのやり取りに関して実効性が乏しくなります。
刑事告訴では告訴状と証拠が肝要となります。そして、告訴状の作成にあたっては、専門的な知識や経験が必要です。きとんとした告訴状と適切な証拠を作成してもらうためには、経験豊富な弁護士であるかどうかは重要となります。
また、告訴状を警察に持参しても、警察が何かと理由を付けて受理しないことがあります。こうした警察に対して、時に公安委員会などに強く抗議することも採らなければいけないこともありますが、こうした警察との連絡も経験豊富な弁護士であれば心得ているところです。
実績はどうか
刑事告訴について多くの経験を有する弁護士は、その経験に基づいて、警察に受理されるためにはどの程度の証拠が必要なのか、警察への対応方法についても熟知しています。
そのため、こうした観点に基づいて、相談の段階で、アドバイスを行うことができます。
気軽に相談できる体制か
刑事告訴は、手続が難しい面があります。刑事告訴についての疑問点や不安なことがあれば、質問できる環境にあるところが望ましいといえます。
また相談をしてみた結果、話しやすさ、見通しや方針、費用感など総合的に信頼できる弁護士であることも刑事告訴の手続を進める上で参考となるでしょう。
ここ最近では、LINEで気軽に相談できる体制を整えている弁護士や法律事務所もありますので、こうした体制があることも弁護士を選ぶ一つになるでしょう。
弁護士に依頼するメリット
手続を一任できる
すでにご理解いただけたかと思いますが、刑事告訴の手続は犯罪事実の特定と証拠の収集が何より重要となります。それを的確に記載した告訴状や証拠を作成することを一任することができます。
事情聴取についてアドバイスを受けられる
刑事告訴が受理され、捜査が開始されると、警察から事情聴取のため警察署に来るようにと言われることがあります。事情聴取はそう多く経験することではないので、何を聞かれるのか不安になる方もいらっしゃると思いますが、そのような場合は事前にアドバイスを受けることもできますし、必要であれば弁護士に同行してもらうこともできます(ただし、取調室に同席することは基本的にできません。)。
【まとめ】刑事告訴のご相談は当事務所まで
当事務所では、これまで多くの犯罪に対して、被害者の方から刑事告訴のご相談を受けてきました。
相談の段階で、事案の概要と今ある証拠をヒアリングし、ご依頼いただいた場合の費用についてもお話しします。ご依頼後は、まずは聴取した内容を告訴状として起こし、また証拠と突き合わせて、他にどういった証拠を用意できそうか、その都度依頼者と確認しながら、告訴状と証拠の作成に努めていきます。
一般的に、告訴状を提出するにあたっては、まずは管轄の警察署にアポイントを取ります。そして、告訴状を提出しますが、弁護士であっても一回では警察はなかなか受理しようとはしません。そのような場合でもご依頼者に報告し、今後の方針などについて適宜ご連絡するようにしております。
相談をしたからといって必ず依頼をしなければいけないものではありませんので、刑事告訴についてお悩みの方は、お気軽に当事務所までご相談ください。
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