COLUMN
コラム
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刑事事件
なぜ利用されない?日本版司法取引の現状と、特殊詐欺への活用に向けた課題
はじめに 2018年6月に導入された「日本版司法取引制度」。組織犯罪の全容解明の切り札として期待されましたが、運用開始から7年以上が経過した今、その適用事例は、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン氏の事...
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刑事事件
性犯罪に『連れ去り』が加わると刑罰が格段に重くなる理由
はじめに 先日、交際相手の子を、わいせつ目的をもって、その子を脅して車で連れ去り、実際にわいせつな行為をしたとして、男性が逮捕されたという報道がありました。 この事件では「わいせつ目的略取罪」と「不同...
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刑事事件
日本で罪を犯し高飛びした外国人、なぜ連れ戻せない?「代理処罰」の仕組みと限界
前回、日本で罪を犯した外国人が母国へ逃げ帰ってしまった場合の「代理処罰」について概説しました。 今回はさらに深掘りし、「なぜ日本に連れ戻して裁判ができないのか」「代理処罰はどのような犯罪なら要請できる...
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刑事事件
執行猶予中に再犯で逮捕されたら?実刑になるケースと再度の執行猶予(ダブル執行猶予)の条件
はじめに ニュースで「容疑者は執行猶予中の身でした」と聞くと、「執行猶予中の人がまた犯罪を犯したら、どうなるのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 「前の刑も合わせて、長期間刑務所に入...
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刑事事件
警察から取調べに呼び出されたときの心構え(流れ、対応方法)
はじめに 刑事事件の捜査において、取調べは、警察において犯罪事実を明らかにするプロセスであるのみならず、被疑者または被告人にとってもその権利を守るための重要なプロセスでもあります。 本記事では、取調べ...
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刑事事件
サイバー犯罪の主な種類と適用される法律を解説
インターネットが普及している現代では、インターネットを利用した犯罪が多発しています。サイバー犯罪は、インターネットを悪用した犯罪の総称をいいます。 ただ、具体的にどのような行為がサイバー犯罪と言えるの...
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刑事事件
示談が拒否されやすいケースと対応方法
刑事事件において、被害者がいる場合、被害者との示談成立は不起訴処分を得て前科がつくことを回避するためには非常に強力な要因です。示談が成立すれば、被害者にとって被害は(示談金額に応じてですが)ある程度は...
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刑事事件
実名報道の基準について
罪を犯してしまった際、加害者の方が抱く心配事は、逮捕や実刑判決といった刑事手続上の不安だけではありません。日常生活における「実名報道」のリスクも、その一つでしょう。 逮捕された事実が実名で報じられ、会...
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刑事事件
警察から電話がかかってきた~考えられる理由と対応方法
ある日、自分の携帯電話に末尾「0110」の電話番号から不在着信がありました(基本的に日本の警察署の電話番号は末尾4桁が「0110」(110番)ですが、大阪府警は電話番号の末尾4桁が「1234」です。)...
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刑事事件
同じようで違う?-傷害罪と暴行罪の違い
はじめに 傷害罪と暴行罪は一般の方からすると、その違いがわかりにくいと思われるかもしれません。 例えば、相手と最初は口喧嘩していて、次第に互いにヒートアップし、ケンカ相手に殴る蹴る、胸倉をつかむ、突き...